石けんは、水に溶けやすく泡立ちの良い成分(ラウリン酸ナトリウムなど)と、水に溶けにくく泡立ちにくい成分(ステアリン酸ナトリウムなど)からできています。水に溶けやすい成分だけでは、使うとすぐに溶けてしまいますが、水に溶けにくい成分が含まれているため、最後まで固形の状態を保つことができます。
ただし、①水に溶けやすい成分が先に溶け出してしまう、②水道水などに含まれている微量のカルシウムイオンなどが石けんの表面について水に溶けにくい成分に変化する、などの原因によって、石けんの表面が溶けにくくなり、泡立ちが悪くなることがあります。
泡立ちを保つには、石けんを置く場所に水がたまらないようにしましょう。また、泡立ちが悪くなったら、ナイロンタオルでこすったり、ネットなどに入れて表面の泡立ちにくくなった部分をこすりとると、回復することがあります。