花王は社会の持続的発展に貢献し、世界の人々の豊かな生活の実現のために研究に取り組んでいます。
物事の本質を追究することにこだわり、 商品開発研究と基盤技術研究とのマトリックス運営により、新たな価値を創り出します。
花王の企業理念『花王ウェイ』では、花王の使命を「志をひとつに熱意をこめて、日々をよりこころ豊かにすることに邁進し、Kirei Lifeを創造するとともに、優れた価値を生みだす革新を通して喜びを分かち合い、すべてのいのちにとって安心で調和のとれた世界を実現すること」と定めています。
「きれい」とは、外見だけではありません。日本語の「きれい」という言葉は、清潔、秩序、美、といったすべての状態を意味しています。自分のため、他の人々のため、私たちをとりまく自然界のため、美しさを創造しようとする生き方をも表す価値です。
研究開発部門は、Kirei Lifeを実現するため、人、社会、そして地球の、現在および未来のニーズに応える“よきモノづくり”に全力を注ぎます。
“よきモノづくり”とは、消費者・顧客の求めるニーズ・価値を深く理解し、世界の消費者・顧客の方々に心からご満足いただける価値の高い商品、ブランド、技術、ソリューションを提供することです。
絶えず革新的な価値を生み出すために、すべての社員とチームの創造力と活力を結集し、新しい科学や技術に挑戦していきたい、と考えています。
私たちは、未来へ向かって、果敢に挑戦し続けます。
科学と技術の融合による、革新的な商品の創出
花王の研究開発の特徴は、多分野の科学(サイエンス)と技術(テクノロジー)の融合をめざしていることです。
事業活動の大きな枠組みは、「清潔で美しくすこやかな毎日をめざして」というスローガンに表されています。この領域において研究開発部門は、消費者ニーズを背景に商品を設計し、技術を実用化する「製品開発研究」と、物質や現象の仕組みを解き明かす「基盤技術研究」を融合させることで、世界に通用する革新的な商品の創造に取り組んでいます。
製品開発研究では、世界の消費者の生活とニーズを深く理解する消費者研究をもとに、心地よく満足いただける商品に結実させる、商品設計と応用技術開発研究を進めています。
基盤技術研究では、化学、物理、生物など、さまざまな領域の先端の科学技術を、現象の背景にある真理にまで深く掘り下げる研究を行っています。真に価値ある商品を開発するためには、この基盤技術研究が重要な役割を果たしています。
花王の事業の原点である油脂科学・界面科学をはじめとした広範な科学研究に生産技術を統合し、そこに情緒的価値を加え、かつ品質や安全性・環境適合性評価研究を組み合わせることにより、“よきモノづくり”を追求しています。
価値ある商品は、決して単独の科学・技術だけでは生まれません。既存の学問の枠組みを越えた多様な業際・学際的な取り組みの中で、次代を開く新しい研究開発の切り口を追求しています。
花王の研究開発<科学と技術の融合>
花王の研究開発活動
世界の消費者の生活とニーズを深く理解する消費者研究をもとに、商品設計と応用技術開発研究を進めています。